助成金を受給するためには申請をする必要があるのですが、まず一番初めにしなければいけないのは、どうして助成金が必要なのかということを明確にしておくということです。例えば、人材を育成していきたいのか、人材をスキルアップさせて、会社のレベルをあげていきたいのか、今会社を経営していると様々なニーズがあると思いますが、今不足をしているのは資金であるということになりますので、まずは、助成金が何故必要なのかということをはっきりさせるということが大事です。

助成金の目的をはっきりさせる

次に厚生労働省の助成金は、基本的に雇用に関する助成金となりますので、まずは、自社が雇用関係においてどのような助成金が必要なのかということを明確にして、それに対応する助成金をチェックします。例えばアルバイトやパートと言った非正規労働者を正社員にすることで、モチベーションを上げてもらって、仕事にやりがいを見つけてもらうということが目的であれば、正社員コースの助成金を選べば良いですし、社員やアルバイトの健康を促進させるために健康診断を実施するのであれば、健康診断コースの助成金を選びます。

厚生労働省の助成金は、要件がマッチしていれば、基本的には支払われますので、積極的に申請することをおすすめします。ちなみに、厚生労働省の助成金が経済産業省の研究開発型の助成金に比べると、支給を受けるのが容易なのは、その助成金の財源が、企業が支払っている雇用保険から捻出されているからです。したがって、厚生労働省の助成金は、その会社への還元であったり、雇用促進が目的のためどの会社でも利用することが出来るのです。

助成金の申請について

では、ここで目的とどの助成金が明確になると、次に行うことは必要書類を作成することになります。なお、事務的な作業としては、まず、計画書を作成します。この場合例えばキャリアアップを目的とした助成金を受ける場合には、そのキャリアアップを図るためにはどのようなことすることが必要で、そのためにはどのような資金が必要になるのかということがわかるものを作成します。次にキャリアアップの助成金の場合は、就業規則などもチェックされますので、助成金が支給されるための要件がなければそれを追加したり、修正をしたりします。この段階で、ほぼ提出する資料が整いますので、こちらを厚生労働省の助成金の窓口であるハローワークに提出をします。提出した後は、助成金の受給申請を行い、労働局において支給決定がなされると助成金が振り込まれます。以上が助成金の申請の流れとなります。